自己肯定感の低い人間のお買い物

あの頃はよかったとか、あの頃の自分は輝いていたとか、過去に囚われすぎていて、
未来に目を向けられないでいた。

人と関わるのが怖い、
↓
自分に自信がない、
↓
自分を好きになりたい、
と考えが至り、
ずっと我慢していたおしゃれをしてみようと思った。

自分が輝いていた頃、
とにかくおしゃれが大好きだった。

おしゃれをして、
自分を演出して、
私って魅力的でしょ、と自己満足する。
これは自己満足であることが重要だと思う。

私が最も輝いていたと思うのは25歳の時で、
好きな格好がたくさんできた。

恋もたくさんして、
友達と遊んで、
仕事も楽しんでいた

「自分」を出していて
いまと比べると、エネルギーが爆発していた。

いま30歳になって、20代ような服装はできないし、流行にも疎くなってしまっている。
かといってあまりお金もかけられない。

まずはユニクロに行ってみて、なんとなく安価で使えそうな物を物色する。

そのあと20〜30代向けで安価なブランドの並ぶデパートのエリアを回ってみる。

そうするとなんとなく流行がわかってくる。

30代が足を踏み入れても大丈夫な店か伺って
涼しい顔をして、店の敷地に足を踏み入れる。

1つの商品を長く見ると、お店の人に「ご試着できますので」とか「これ可愛いですよね」
とか声をかけられるので、
1つの商品を見る秒数はすごく短く、商品を見定めていく。

私でよくあるのが、ハンガーにかかってる状態だとどういう形の服なのかわからないということ。
ハンガーにかかっていると肩回りは広がっているけれど、おなか周りに向けて縮んでいたりするので、全体がどういう形なのかわからないということ。

形や素材を吟味して、試着をする。

試着って素晴らしいシステムだと思う。
試着だけで満足することもある。
着ても買わなくていい、
普段使いできないようなアイテムもあるから、
1回着てみて、わー素敵とか、意外と似合う、と思って、
それで財布も傷めずに楽しむことができる。
これだけで本当充分に満足できる。

そうしてまずは買わないファッションを楽しむ。
そのあとやっと吟味して購入する。

そして家に帰ったら、タグを切らずに1人ファッションショーをしてみる。
家に持って帰ってイメージが違うなんて思うことはよくあること。

これとこれは合うという想定内の組み合わせをした後、
意外とこれとこれも合うんだなと想定外の組み合わせが見つかると嬉しくなる。

1人ファッションショーの後はいよいよ外出。
建物のガラスの反射で全身を軽く見る。
これが素敵に思えた時、やっと安心する。
ちょっとずつ自分を良く思える。